つくしは、漢字で書くと土筆で、にょきっと顔を出している姿そのものを表していますね。
不思議な姿をしていることから子どもの頃、つくしを採って遊んでいた人も多いのではないしょうか。
そんな、つくしは食べると美味しい0円食材です。旬の時期や下処理、美味しい食べ方などを紹介します。
つくしとは?
つくしとは、スギナというシダ植物の春先に出る胞子茎のことです。スギナが胞子茎を出すのは2月の下旬から4月の上旬くらいまでで、気温によって時期がずれます。寒い地域ではつくしが出るのが遅く、5月くらいまで採取が可能です。
スギナは種ではなく胞子で繁殖するため、気が付いたら一面がスギナだらけという場所も多く存在します。スギナは根っこを長く張り巡らせるため、他の植物の成長を妨げる恐れがあります。また胞子植物はアレルギー反応を起こす人もいるので、駆除の対象となりやすい植物です。
そのため除草剤が撒かれるケースも多いので、食用にする場合は採取場所が除草剤が撒かれていないことを良く確認してください。除草剤が撒かれている場所は、不自然に枯れていたり、草が茶色く変色しています。
採取するときは胞子がある頭が閉じているものを選びましょう。頭が開いて胞子が飛んでしまっているものは少し固くなってしまっています。
つくしの栄養価
つくしの栄養価はビタミンCやビタミンE、βーカロテンが豊富に含まれています。
βーカロテンは体内でビタミンAに変わり、免疫力を高める効果があり、またビタミンEも抗酸化作用があり免疫力を高めてくれます。
つくしは、免疫力を高める優れた栄養食材です。
アルカロイドを含み大量摂取は厳禁
つくしは、免疫力を高めてくれるよい食材ですが、毒性も含まれています。これはつくしに限らずどんな野草にも程度の差が違うだけで含まれています。
アルカロイドは、じゃがいもの芽に含まれる物質と似ており、摂取しすぎると眩暈や嘔吐、下痢などの症状が出る場合があります。
そのため、野草全般はアク抜きの作業が必要となりますが、全ては取り切れないです。
大量に食べなければ問題ないと言われていますが、強い反応を示してしまう人もいるので、最初から大量に食べるのはやめましょう。少しずつ様子を見ながら食べてください。
下処理の手順【袴取りとアク抜き】
さきほども言ったように毒性もあるつくしですからしっかりと下処理をしてください。
- 泥で汚れないように新聞などの上に広げる
- 袴を取る (袴とは茎にある繋ぎ目のようなもの。固くて食べずらいので取った方がいい)
- よく水洗いして泥を落とす
- 沸騰したお湯に塩を一掴みいれ、つくしを投入
- 数分茹でで、水に取る
- 苦みが嫌いな人はもう一度1~5を行う
作業で大変なのは袴取りですね。結構な時間がかかります。お子さんがいる場合は、一緒に作業すると食育も兼ねて楽しめます。
茹でたお湯が緑色になってびっくりするかもしれませんが、これはつくしの胞子がでてきた証なので心配いりません。もったいないけど苦いので捨てましょう。
つくしの美味しい食べ方
つくしは、アク取りの段階でかなり柔らかくなってしまっているので、野草では珍しく天ぷらには向きません。
つくしでおすすめなのは煮込み料理です。つくしは苦みがあるのでだし汁や醤油で味付けをしたほうが美味しく食べられます。
私の定番は、つくし丼です。親子丼の要領で、肉をつくしに変えるだけなので簡単に作れます。
また、きんぴらに混ぜても非常においしいですよ。
まとめ
つくしは美味しい季節の風物詩として毎年我が家では食卓に並んでいます。
毒性が気になりますが、きちんとアク抜きしてあれば普通の料理にしたぐらいでは問題ないです。
それよりも除草剤の方が危険なので採取場所をしっかりとえらんでください。
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